水槽の水が白く濁る4つの原因と対処法

「セットしたばかりの水槽が、牛乳を薄めたように白く濁ってきた」。立ち上げ直後やリセット後にこうなると、失敗したのかと不安になりますよね。白濁には典型的な原因があり、様子を見てよいものと、早めに手を打ったほうがよいものがあります。この記事では、うちの水槽がどれに当てはまるかを見分ける手順と、原因別の対処を60cm水槽を例にまとめました。

まず3つの質問で原因を絞る

原因が違えば、やることも変わります。次の3つに答えてみてください。
①いつから濁っていますか(セット直後/掃除や給餌の翌日/1週間以上ずっと)
②直前に何をしましたか(セット、底床の追加、掃除、給餌を増やす、生体の追加)
③濁り方はどちらですか(水全体が均一に白っぽい/照明を当てると細かい粒が舞って見える)
③で粒が見えるなら物理的な濁り、全体が白いなら微生物や有機物によるものが多いと言われています。対処が変わります。

白濁の主な原因4つと見分け方

立ち上げ・リセット直後のバクテリアバランス … 「セットから2週間以内」「全体が均一に白い」「生体はまだ少ない」。水をきれいに保つ微生物(ろ過バクテリア)がまだそろわず、増えるのが速い種類が漂うためと言われています。
餌の与えすぎ、食べ残し … 「給餌を増やしたり生体を追加した1〜3日後から」「全体が均一に白い」「底に食べ残しがある」。有機物が増え、それを使う微生物が急増することがあります。
底床の巻き上げ、新しい資材の微粉末 … 「掃除・注水・ソイルや砂の投入の直後から」「細かい粒が舞って見える」「数時間〜1日で下に沈む」。物理的な濁りです。
ろ過が追いついていない … 「2週間たっても薄くならない」「ろ過器の水勢が落ちている」「生体や餌を増やしてから戻らない」。ろ材の目詰まりや、一度に全部新品へ替えた後にも起こります。

ろ過ポンプの性能によって、水が透明になるまでの期間には差が出ます(メーカー記録)

待っていい場合・動く場合

セットから2週間以内、生体が少なく、給餌も控えめ、濁りが日ごとに薄くなっている。この条件がそろうなら様子を見てよいことが多く、数日から2週間ほどで落ち着くと言われています。ただし原因が残っていれば長引きます。
逆に、日ごとに濃くなる、2週間たっても変わらない、水から鼻につくニオイがする場合は、待っても変わりにくいので次の対処へ進んでください。

原因別・やることの順番

まず全員共通で2つ。
1. 餌をいつもの半分に減らす(数日間)。食べ残しが出ない量まで落とすのが目安です。
2. 水換えは一部だけ。60cm規格水槽(水量およそ50L前後)なら1回15〜20L程度を、水温を合わせてゆっくり入れ替えます。3分の1程度が目安とされることが多いです。
ここから先は原因別です。
立ち上げ直後 … 1と2にとどめ、ろ材は洗わずに待ちます。
餌の与えすぎ … 1を数日続け、2は2〜3日おきに。ろ材を洗うなら半分ずつ、水道水ではなく抜いた飼育水ですすぎます。
巻き上げ、微粉末 … 物理ろ過を足します。上部式なら一番上、外掛けや外部式ならろ材の最上段(水が最初に当たる側)にウールマットを1枚。目詰まりしたら交換します。
ろ過不足 … 2をこまめに続け、ろ材を半分ずつすすぎ、エアレーションを足します。
避けたいのは、全換え、ろ材を一度に全部洗う・新品に替える、底床掃除とろ材掃除を同日にまとめる、の3つです。

繰り返さないための工夫

餌は数分で食べきる量にし、食べ残しが出たら翌日は減らす
生体は一度に増やさず、2週間ほど間隔をあけて少しずつ
ろ材の掃除と底床の掃除は1週間以上あけて別の日に
水換えは60cm水槽なら週1回15L程度をこまめに
ろ過器は水槽サイズに少し余裕のあるものを選ぶ
濁りが白ではなく緑がかっている場合は原因が別で、照明時間や日光の当たり方が関係していることがあります。

よくあるご質問

Q. 白濁は何日くらいで落ち着きますか?
A. 原因によります。立ち上げ直後のバクテリアバランスによるものなら、数日から2週間ほどで落ち着くと言われています。餌の量やろ過が原因の場合は、そこを見直さないかぎり長引きます。日ごとに薄くなっているなら経過を見て、変わらないなら餌とろ過を見直してください。
Q. 濁っているとき、水は全部換えたほうがいいですか?
A. 全換えはおすすめしにくい対応です。水質も水温も一気に変わり、生体にとって環境の変化が大きくなります。60cm規格水槽なら1回15〜20L程度を、水温を合わせて行うのが目安とされることが多いです。
Q. 濁っている間、餌は止めたほうがいいですか?
A. 止める必要はありませんが、数日はいつもの半分程度にし、食べ残しが出ない量まで落とすのが無難です。量を戻すのは、水の様子が落ち着いてからで十分でしょう。

水槽浄化パックについて

最後に当店の商品にも触れておきます。SHOP野竹(製造:信濃建設株式会社)の「水槽浄化パック」は、植物性の素材を多孔質に加工した、化学薬品を使わないろ材です。ろ過器やろ過槽に入れるだけで、交換の目安は約6ヶ月。特許を取得しています(特許第7166608号。素材の加工技術に関する特許で、効果を保証するものではありません)。
濁りの一因になる水中の有機物を減らす方向に働くことをねらったろ材です。メーカーの自社試験値(パッケージ記載)では、COD 8→3mg/L、濁度3.0→1未満という結果でした。
なお本品は、含まれる浄化パウダーの微粉末により設置直後に水が白く濁ります。メーカーが60cm水槽で記録した1例では、設置直後に白濁し、24時間後・4日後・7日後と変化し、10日後には透明感のある水になりました。この1例では生体に変化は見られませんでしたが、すべての環境での安全性を示すものではありません。濁りが落ち着くまでの期間も環境により異なります。
※当社の使用例です。結果は水槽の環境や生体数により異なります。

上部フィルターなどのろ過槽に入れるだけです

上部フィルターに設置したところ

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