水槽のコケの原因と対策

拭いてもすぐガラス面が緑っぽくなる。流木や水草に、うっすら茶色いものが付いてくる。水槽のコケ掃除に疲れた方は多いのではないでしょうか。コケが出るのは手入れ不足というより、水槽の中の「光」と「栄養」のバランスが傾いているサインだと言われています。この記事では、原因のセルフチェック、取り組みやすい順の対策、基本をやっても出るときに考えられること、落とし方の手順までをまとめました。

コケは光と栄養が余ると増える

コケも水草も、光と栄養で育つ植物のなかまです。光が長く当たり、栄養(窒素やリンなど)が余った状態が続くと、コケ側に有利な条件がそろうと言われています。
栄養の出どころは、多くが食べ残しの餌と魚のフンです。バクテリアが分解しますが、最終段階で残る硝酸塩などは少しずつ蓄積します。水が澄んで見えても、目に見えない養分は溜まっていることが多いのです。
裏を返せば、光か栄養のどちらかを減らすだけでも、増えるスピードは変わると言われています。「うちの水槽はどちらが余っていそうか」と考えるのが近道です。

セルフチェック5項目

次の5つに○×で答えてみてください。○が多いほど、光か養分が余っている可能性があります。
照明が1日8時間を超えている … つけっぱなしだと10時間超になりがちです
窓際に置いていて、日中に外光が差し込む
餌を入れて2〜3分たっても、底に粒が残っている
生体が多い … 60cm水槽で小型魚15〜20匹程度が一つの目安と言われます
前回の水換えとろ材のすすぎがいつだったか思い出せない
複数当てはまるのはよくあることです。ただ、一度に全部変えると水槽への負担になります。○が付いたものを一つ選び、2週間ほど様子を見るのがおすすめです。

照明・餌・水換え・ろ材の順に

取り組みやすい順です。上から一つずつどうぞ。
①照明時間を一定にする(様子を見る目安:2週間)
水草を育てているなら1日8時間前後、水草がほとんど入っていない水槽なら6時間前後から。タイマーで毎日同じ時間帯に点けて消すほうが安定しやすいと言われています。窓際ならレースカーテンでも変わります。
②餌の量を一段階減らす(目安:2〜3週間)
2〜3分で食べきる量が基準です。底に残るなら1回分を少し減らすか、1日2回を1回に。食べ残しが減れば、余分な養分も増えにくいと言われています。
③水換えで養分を外に出す(目安:2〜4週間)
週1回、水量の3分の1程度が基本です。カルキを抜き、水温を合わせてから。溜まった養分を外へ出せる方法として取り組みやすいと言われています。底砂のフンや残餌はプロホースで吸い出します。
④ろ材の目詰まりを取る(月1回チェック)
ウールマットが茶色く詰まると通水量が落ちます。飼育水で軽くすすぐか、崩れてきたら交換を。

基本をやっても出るときは

上の4つを続けても出るときは、次のような背景も考えられます。
立ち上げから1〜2ヶ月の茶色いコケ … ろ過バクテリアが安定する過程で出やすいと言われ、時間とともに落ち着くことが多いようです。慌ててろ材を全部洗わないほうが無難です
水道水にもともと養分が含まれている … 地域や水源によってはリンなどが含まれることがあると言われます。水換えを増やしても手応えがないときは、この可能性も
照明を短くしすぎている … 水草が弱ると、水草が使うはずだった養分が余り、かえってコケ側に有利になることがあります
水流の届かない場所がある … 底の隅や流木の陰にゴミが溜まると養分の供給源になります。吐出口の向きを変えるだけで変わることも

水の様子の変化を記録したものです(メーカー記録)

コケの落とし方と順番

すでに付いたコケは物理的に取り除くのが基本です。大事なのは順番で、こするのは水換えの前。はがれたコケを排水と一緒に外へ出せます。
①水換えの前に、ガラス面をスポンジやスクレーパーでこすっておく
②プロホースで底砂を吸いながら、3分の1ほど排水する
③水温を合わせ、カルキを抜いた新しい水を入れる
アクリル水槽は傷が付きやすいため、アクリル対応の柔らかいものをお選びください。流木や石は取り出して古い歯ブラシで。水草はひどく付いた古い葉をトリミングするほうが早いことが多いです。
コケを食べる生体(ヤマトヌマエビ、オトシンクルスなど)に手伝ってもらう方法もありますが、彼らは掃除機ではなく生き物です。発生を抑える補助と考え、水槽サイズに見合った数にとどめてください。

掃除より「溜めない環境」へ

コケ取りは対症療法です。落としても環境が変わらなければ、また同じペースで戻ってきます。長い目で楽になるのは、養分を溜め込まない水槽づくりのほうです。照明時間を一定に保つ、餌は2〜3分で食べきる量に抑える、週1回の水換えを習慣にする、ろ材を月に一度チェックする。この4つが回っていれば、掃除の間隔は少しずつ延びていくことが多いです。
ろ過の中身まで見直すなら、物理ろ過(ゴミを取る)と生物ろ過(バクテリアが分解する)に加え、活性炭やゼオライト、多孔質の素材といったろ材を組み合わせる考え方もあります。

よくあるご質問

Q. 照明は何時間くらいが目安ですか?
A. 水草を育てている水槽で1日8時間前後、水草が少ない水槽では6時間前後が一つの目安と言われています。大切なのは長さより一定であることなので、タイマーの使用がおすすめです。
Q. 水換えを増やせばコケは減りますか?
A. 養分を外に出せるため、有効なことが多いです。ただし一度に大量に換えると水質が急に変わり、魚に負担がかかります。週1回・3分の1程度を目安に、水温を合わせて行うほうが安心です。
Q. コケを食べる生体を入れれば掃除しなくてよくなりますか?
A. すべてを任せきりにするのは難しいとお考えください。ヤマトヌマエビや貝類は発生を抑える助けになりますが、食べる種類にも好みがあります。数を入れすぎると排泄物が増えて逆効果になることもあるため、水槽サイズに合った数にとどめましょう。
Q. 茶色いコケと緑のコケで対策は違いますか?
A. 出やすい条件は種類によって異なるとされますが、初めのうちは細かく分けなくても大丈夫です。まずは照明時間・餌の量・水換えという共通の土台を整えるほうが、結果につながりやすいと思います。

水槽浄化パックについて

ろ過まわりから見直したい方へ。
SHOP野竹の「水槽浄化パック」は、植物性の素材を多孔質に加工したろ材です(製造:信濃建設株式会社/特許第7166608号。素材の加工技術に関する特許です)。化学薬品は不使用で、ろ過器やろ過槽に入れるだけ。交換の目安は約6ヶ月です。
ラインナップは4種類。浄化に加えてコケ防止を強化したタイプは「苔防止強化版」という商品名でご用意しています。コケ防止と消臭の両方を強化した「W強化スペシャル」は、当店ラインナップの中で最も強化したタイプです(45〜65cm水槽対応・5個入・送料無料)。
なお、メーカーの60cm水槽の記録では、設置直後は浄化パウダーの微粉末で一時的に白く濁り(この記録では生体に問題はありませんでした)、24時間・4日・7日を経て、10日後には透明感のある水になりました。これは水の透明感についての記録で、コケの発生量を測定したものではありません。
※メーカーの使用例(60cm水槽・水の透明感についての記録)です。コケの発生量を測定したものではありません。結果は水槽の環境や生体数により異なります。

上部フィルターのろ過槽に置くだけです

メーカーの自社試験値(パッケージ記載)

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