水槽が臭い原因と対策
「フタを開けた瞬間、生臭さが立ちのぼる」「水は澄んで見えるのに、部屋のどこかがドブ臭い」。水槽のニオイは、見た目がきれいでも起こります。この記事では、ニオイを嗅ぐ場所で出どころを切り分ける手順と、原因ごとの対処法を、60cm水槽(約60L)を目安にした量や頻度まで含めてご紹介します。出どころが分かれば、やることは意外とシンプルです。
3ステップで出どころを特定
対策の前に、どこが一番臭うかを確かめます。嗅ぐ場所はこの3か所です。
ステップ1|フタを開けて水面を嗅ぐ … 油膜が張っていないかも見ておきましょう
ステップ2|フィルターを開け、ウールマットを嗅ぐ … ここが一番きついなら、物理ろ過の汚れが主な原因かもしれません
ステップ3|底床にホースを挿し、吸い出した水を嗅ぐ … 砂利や砂の奥に汚れがたまっているサインのことも
ニオイの質もヒントになります。生臭い、魚くさい場合は、餌の食べ残しやフンが溶け出している可能性。ツンとしたドブ臭さは、水が回っていない場所ができているサインかもしれません。カビ臭い、土のようなニオイなら、底床やガラス面に青緑のぬめった膜が出ていないか確認を。いわゆる藍藻(らんそう)が広がると、土のようなニオイが出ることがあると言われています。
水槽が臭う主な原因は5つ
生きものや水草の傷み
昨日まで平気だったのに急に強く臭う。そんなときは、まず生体の数を数えてみてください。石や流木の陰、フィルターの吸水口の裏は見落としやすい場所です。枯れて溶けかけた水草の葉も、見つけたら取り除きましょう。
餌の食べ残しと排泄物
原因としてよく挙げられるのがこれ。食べ残しやフンは水中のバクテリア(微生物)に分解され、アンモニアから亜硝酸、硝酸へと形を変えていくと言われています。この流れが滞ると、途中の物質がたまってニオイのもとになりがちです。
ろ過材の目詰まり
汚れが詰まると、水の通る量が落ちます。ろ過器の音が変わった、排水の勢いが弱い。そんなときは目詰まりを疑ってみてください。
水流と酸素の不足
バクテリアの多くは酸素を使って働きます。水が動かない場所では別のタイプの分解が進み、腐敗臭に近いニオイが出ることも。水槽の隅、底床の奥、流木や石の裏はよどみがちです。
掃除の間隔が空きすぎている
間隔が長いほど、分解しきれない有機物は蓄積します。フィルターの中身も同じで、半年以上そのまま、ということも珍しくありません。
多孔質の素材をろ過槽に入れるイメージです
ニオイ対策と、やる順番
切り分けの結果に合わせて、上から試してみてください。一度に全部やると水質が急に変わります。ひとつずつ、数日おいて様子を見ましょう。
ステップ1が一番なら、水換えと餌の見直し … 60cm水槽(約60L)なら1回15〜20L程度が目安とされています。まずは週1回を2〜3週間。餌は1日1回、数分で食べきる量に減らし、3日ほど様子を見てから次を判断します
ステップ2が一番なら、物理ろ過を洗う … ウールマットやスポンジは、バケツにとった飼育水で軽くすすぐ程度に。水道水で洗うとバクテリアも流れてしまいます
ステップ3が一番なら、底床を掃除する … プロホースで汚れを吸い出します。半年以上さわっていない底床を一度に全面やるのは避けたいところ。1回につき底面の3分の1にとどめ、次回は別の場所、と分けましょう
水流と酸素を足す … エアレーションの追加や、フィルターの排水を水面に当てて揺らす方法があります。油膜が動くと、こもったニオイが軽くなることも
青緑のぬめりは吸い出す … ホースで吸い取り、その場所に水の流れが当たるようにすると再発しにくいようです
吸着材を使う … 活性炭やゼオライトのように細かい穴が無数にあいた素材(多孔質)は、ニオイのもとを穴に取り込むと言われています。取り込める量には限りがあるため、目安の期間での交換が前提です
夏は水温が上がってバクテリアが活発になる一方、酸素は水に溶けにくくなります。立ち上げ直後も、バクテリアが増えるまで数週間かかることが多いよう。どちらの時期も餌は控えめ、エアレーションは多めが基本です。
よくあるご質問
Q. 水換えをしても、すぐニオイが戻ってきます
A. 水換えは、水に溶けた汚れを薄める方法です。ろ過材の中や底床に汚れが残っていると、そこから再び溶け出すため、数日で戻ることがあります。フィルターの中身と底床の掃除もあわせて確認してみてください。
Q. ろ過材は全部いっぺんに交換していいですか
A. 一度にすべて新しくすると、住み着いていたバクテリアも一緒に減ってしまいます。何回かに分けて少しずつ入れ替えるほうが、水質は落ち着きやすいと言われています。
Q. 部屋用の消臭スプレーを水槽のそばで使ってもいいですか
A. 水面は常に空気と接しています。周囲で使うものは念のため成分表示をご確認ください。気になる場合は、水槽から離れた場所で使うと安心でしょう。
水槽浄化パックについて
最後に、選択肢のひとつとして当店の商品にも触れておきます。
SHOP野竹の「水槽浄化パック」(製造:信濃建設株式会社)は、植物性の素材を多孔質に加工したろ材です。化学薬品は使用していません。製造技術について特許を取得しています(特許第7166608号)。ろ過器やろ過槽に入れるだけで、交換の目安は約6ヶ月です。
ラインナップは、通常版、苔防止強化版、臭い防止強化版、両方を強化したW強化スペシャルの4種類です。
メーカーが60cm水槽に入れた記録では、設置直後は浄化パウダーの微粉末で白く濁り(この記録では生体に問題はありませんでした)、24時間、4日、7日と経過を追って、10日目に透明感のある水になりました。水の見た目についての記録で、ニオイを測定したものではありません。
※メーカーの使用例です。結果は水槽の環境や生体数により異なります。同じ結果が出るとは限らず、ろ過方式や水温などの条件によっても変わります。
上部フィルターのろ過槽に置くだけです
約10トンの池での使用記録(メーカー記録)
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